クレジットカードのセキュリティコードとは?重要性や記載場所、保護方法を解説

Uncategorized

インターネットショッピングの普及に伴って、クレジットカードのセキュリティコードを求められる機会が増えています。しかし、セキュリティコードの重要性や安全性について疑問を持つ人も多いです。

本記事では、クレジットカードのセキュリティコードについて、背景から種類、記載場所、保護方法までを詳しく解説します。セキュリティコードが漏えいした際の対処法も参考にしてください。記事を読めば、セキュリティコードの重要性を理解でき、安全にオンラインショッピングを楽しめます。
» クレジットカードの作り方完全ガイド!

クレジットカードのセキュリティコードができた背景

クレジットカードのセキュリティコードは、オンラインショッピングの普及に伴う不正利用への対策として導入されました。1990年代の後半にVISAが先駆けて導入し、現在では標準的なセキュリティ機能となっています。本人確認を強化し、安全な取引を目的としています。

インターネットの普及に伴うカード決済の増加

オンラインショッピングの普及で、多くの人がインターネット上で買い物をするようになりました。EC市場の拡大や非対面取引の増加に伴って、カード決済の需要が高まっています。カード決済が活用される主な場面は、以下のとおりです。

  • インターネットバンキング
  • クラウドサービス
  • デジタルコンテンツ

サブスクリプションサービスの普及も、カード決済の増加に拍車をかけています。国際的な取引の増加も、カード決済の需要を押し上げる要因です。24時間365日いつでも決済できる環境が整備されたため、カード決済はますます生活に欠かせないものになりました。

カードの不正利用の防止

セキュリティコードは、オンライン取引で不正利用を防ぐための本人確認に使用されます。セキュリティコードの活用によって期待できる主な効果は、以下のとおりです。

  • 偽造カードの使用防止
  • 非対面取引でのセキュリティ向上
  • フィッシング詐欺対策

セキュリティコードを使用すると、カード番号だけでは決済できません。カード情報の安全性が保たれるため、不正利用による被害を防げます。

クレジットカードのセキュリティコードの種類

クレジットカードのセキュリティコードにはCVCやCVV、CIDの3種類があり、使用の際に確認して入力します。番号を他人に教えたり、安易にメモを取ったりしないように注意しましょう。セキュリティコードの種類について詳しく解説します。

CVC

CVCは、Card Verification Codeの略称です。利用者の本人確認をするための3桁の数字を指し、カード裏面の署名欄に記載されています。オンラインショッピングなどでクレジットカードを使用する際に、CVCの入力を求められる場合が多いです。VisaやMastercard、JCBなどのカードブランドでCVCが使用されています

CVV

CVVは、Card Verification Valueの略称です。Visaにおけるセキュリティコードの別称です。CVCと同様に、3桁の数字がカード裏面の署名欄に印字されています。

CID

CIDは、American Expressが発行するクレジットカードに使用されるセキュリティコードです。CIDは、Card Identification Numberの略称です。他社のCVCやCVVと同様に、カードの不正利用を防ぐための重要な役割を担っています。

クレジットカードのセキュリティコードの記載場所

クレジットカードのセキュリティコードは、カードのブランドによって異なる場所に記載されています。印字は浮き彫りではありません。カードによっては記載がない場合もあるため、自分のカードの記載場所を確認しておきましょう。
» クレジットカードの選び方を初心者向けに解説!

Visa・Mastercard・JCBの場合

VisaやMastercard、JCBのセキュリティコードは、カード裏面にある署名欄の右端に印字されています。3桁の数字がセキュリティコードです。クレジットカードの新規発行時や更新時に変更されます。カード番号とは別の独立した番号である点が特徴です。

American Expressの場合

American Expressのセキュリティコードは、カード表面に4桁の数字で記載されています。記載場所は、カード番号の右上または右側です。他社とは異なる位置に記載されていることも、カードの不正利用の防止に役立っています。

クレジットカードのセキュリティコードの保護方法

クレジットカードのセキュリティコードを保護するためには、以下の方法がおすすめです。

  • 信頼できるサイトでのみ入力する
  • メールやSMSのリンクを安易にクリックしないようにする
  • 個人情報を求める連絡には慎重に対応する
  • 3Dセキュアによる追加認証を行う

カード情報の管理や利用明細の確認など、日頃の注意が重要です。

信頼できるサイトでのみ入力する

クレジットカードのセキュリティコードを安全に利用するためには、信頼できるサイトでのみ入力しましょう。公式サイトや大手ECサイトなど、信頼性の高いウェブサイトで利用してください。HTTPSで始まる暗号化されたサイトであるかや、URLが正しいかを確認してから入力します。

不審なポップアップや広告でセキュリティコードを入力するように要求されても、応じてはいけません。公共のWi-Fiや共有パソコンでの入力も避けましょう。パソコンにはセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つことが大切です。ブラウザの自動入力機能には、セキュリティコードを保存しないようにしましょう。

メールやSMSのリンクを安易にクリックしないようにする

メールやSMSに含まれるリンクを安易にクリックするのは危険です。フィッシング詐欺や個人情報の漏えいにつながる恐れがあります。不審なメールやSMSを受け取った場合には、リンクをクリックする前に送信元の信頼性を確認しましょう。公式サイトにアクセスする際は、直接ブラウザにURLを入力する方法が安全です。

不審なメッセージは、即座に削除してください。セキュリティに関する正しい知識を身に付け、常に警戒心を持つように心がけましょう。

個人情報を求める連絡には慎重に対応する

不審な電話やメールで個人情報を聞かれても、すぐに答えてはいけません。公式サイトや問い合わせ窓口で相手の身元を確認してから、対応してください。フィッシング詐欺の可能性もあるため、不審な連絡を無視する対策も効果的です。個人情報の提供を求められた場合には、以下の点に注意してください。

  • 理由を確認する
  • 必要以上の情報は提供しないようにする
  • セキュリティコードは教えないようにする

不安な場合は、信頼できる人に相談しましょう。個人情報は自分で守る意識が大切です。

3Dセキュアによる追加認証を行う

3Dセキュアは、オンライン決済時の安全性を高める追加認証システムです。通常のカード情報の入力後に、パスワード入力や生体認証、スマートフォンアプリ認証で本人確認を行います。主要なカードブランドでは、独自の3Dセキュアサービスを提供しています。主な3Dセキュアサービスは以下のとおりです。

  • Visa:Verified by Visa
  • JCB:J/Secure

多くのオンラインショップで3Dセキュアが導入されているため、安全に買い物ができます。3Dセキュアを利用する際は、事前にカード会社で登録が必要です。

クレジットカードのセキュリティコードが漏えいしたときの対処法

クレジットカードのセキュリティコードが漏えいした場合には、迅速な対応が欠かせません。被害を最小限に抑えて安全性を確保するためには、以下の対処法が有効です。

  • カード会社に連絡する
  • カードを再発行する

カード会社に連絡する

セキュリティコードが漏えいしたら、カード会社に速やかに連絡してください。連絡の手順は、以下のとおりです。

  1. カスタマーサービスに電話
  2. セキュリティコードの漏えいを報告
  3. 不正利用を確認
  4. 利用停止を依頼

セキュリティコードが漏えいした経緯を説明し、今後の対策について相談しましょう。不正利用があった場合の対応方法も確認してください。必要に応じて警察への届け出も検討しましょう。カード会社の指示に従い、追加の情報提供や手続きを行えば、被害を最小限に抑えられます

カードを再発行する

セキュリティコードが漏えいした場合には、カード会社に新しいカードを発行してもらいましょう。再発行の手続き後に新しいカードが到着するまでには、通常1〜2週間程度かかります。再発行の手続き中は古いカードが無効化されるため、使用できません。

新しいカードには、新しいセキュリティコードが割り当てられ、安全に使用できます。再発行には手数料がかかる場合があるため、注意が必要です。新しいカードに切り替える際は、自動引き落としなどの設定も忘れずに変更しましょう。支払いの遅延や中断を防げます。
» クレジットカードの審査の流れは?審査に落ちたときの対処法も紹介

セキュリティコードを利用した不正手口と対策

セキュリティコードを利用した不正の主な手口は、以下のとおりです。

  • フィッシング詐欺
  • スキミング
  • マルウェアによる情報盗難
  • ダークウェブでの情報売買
  • ショルダーハッキング(覗き見)

フィッシング詐欺

フィッシング詐欺は、偽のウェブサイトや電子メールを使って個人情報をだまし取る詐欺の一種です。実在する銀行や有名企業など、信頼できる組織を装って信用させます。緊急を要するメッセージや、アカウント確認の必要性を訴えるメールが使われる場合が多いです。

ユーザーが安易にリンクをクリックすると、偽のログインページに誘導されて、個人情報を入力させられます。フィッシング詐欺から身を守るためには、リンク先のURLを必ず確認してください。不審なメールには応答しないようにしましょう。

スキミング

スキミングは、ATMやPOS端末に不正なデバイスを取り付けて、カード情報を不正に読み取る行為です。スキミングデバイスは小型で目立たないため、簡単には気付けません。

盗まれたカード情報は、偽造カードの作成やオンライン詐欺に利用される可能性があります。カードスロットやキーパッド周辺を入念に確認し、不審な点があればATMや端末の使用を避けましょう。

マルウェアによる情報盗難

マルウェアとは、悪意のあるソフトウェアです。ユーザーの知らない間にシステムに侵入し、情報を盗み出します。マルウェアの一般的な感染経路は、以下のとおりです。

  • フィッシングメールの添付ファイル
  • 悪意あるウェブサイトへの訪問
  • 感染したソフトウェアのダウンロード

マルウェアはキーロガーを用いてキーストロークを記録し、パスワードやクレジットカード情報を盗みます。自動的にバックドアを作成できるため、攻撃者が自由にアクセスできてしまう点も問題です。 長期間にわたって情報が漏えいするリスクが高まります。

信頼できるアンチウイルスソフトで定期的に更新・スキャンを行い、マルウェア対策をしましょう。怪しいメールやリンクは、開かないようにしてください。強力なパスワードの使用も、セキュリティ対策に効果的です。

ダークウェブでの情報売買

ダークウェブはインターネットの一部ですが、通常の検索エンジンではアクセスできません。ダークウェブ上の商業ウェブサイトでは、盗まれたカード情報やセキュリティコードが違法に販売されています。

取引は仮想通貨を用いて匿名性を保持しつつ行われます。定価格またはオークション形式で販売されており、組織的に管理されている点が特徴です。

ショルダーハッキング(覗き見)

ショルダーハッキングは、他人が物理的に画面を覗き見して情報を盗み取る行為を指します。主に公共の場所やオフィスなど、画面が他人に見られやすい環境で発生しやすいです。パスワードやクレジットカード情報、個人識別情報など、重要なデータが漏れてしまいます。

プライバシーフィルターを画面に装着し、視野を制限する対策がおすすすめです。定期的に周囲を確認し、画面を人目につきにくい方向に向けましょう。デジタルデバイスを使用する際は人目を避ける位置を選び、監視されている可能性を常に意識してください。

クレジットカードのセキュリティコードに関するよくある質問

クレジットカードのセキュリティコードに関する主な疑問点についてまとめました。

セキュリティコードを忘れたときはどうする?

セキュリティコードを忘れた場合には、カード会社のカスタマーサービスに問い合わせてください。本人確認を行ったうえで、セキュリティコードを教えてくれる場合があります。セキュリティ上の理由から教えてもらえない場合には、カード裏面のオンラインアカウントにログインして確認しましょう。

セキュリティコードは変更できません。思い出せない場合は、新しいカードを申請しましょう。カードの再発行には時間がかかるため、事前に他の支払い方法を準備してください。別のクレジットカードや電子マネー、銀行振込などの支払い方法があります。

セキュリティコードの変更は可能?

セキュリティ上の理由から、セキュリティコードは自分で変更できません。セキュリティコードを変えたい場合には、カード会社に連絡して再発行の手続きを行いましょう。カードを再発行すると、セキュリティコードも変更されます。

セキュリティコードとPINコードの違いは?

セキュリティコードとPINコードは、目的や使用方法に違いがあります。セキュリティコードは、主にオンライン取引でカード所有者を確認することが目的です。カードの裏面や表面に3〜4桁の数字で記載されます。取引ごとに入力が必要で、基本的に変更はできません。

PINコードは、対面取引での本人確認に使用される4桁の数字です。クレジットカードカードには記載されません。1度の取引で1回のみ入力し、いつでも変更が可能です。PINコードは決して他人に教えてはいけません。

まとめ

セキュリティコードとは、カード利用者が本人であることを確認するための3桁または4桁の数字です。カードの裏面にある署名欄に記載されています。インターネットで買い物をする際にセキュリティコードを入力することで、より安全に決済できます。信頼できるサイトでのみ入力するなど、取り扱いに十分に注意しましょう。

3Dセキュアなどの追加認証を利用すれば、さらに安全性の向上が期待できます。セキュリティコードが漏えいした場合には、カード会社に速やかに連絡してください。カードの再発行を行えば、セキュリティコードも変更されます。

タイトルとURLをコピーしました